2017年11月27日

ホームページを制作する時の下準備

  • 制作前の準備
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以前の記事「ホームページにはいろいろな「種類」があるってご存知ですか?」でお伝えしたとおり、ホームページには目的に合った種類があります。

では、「会社の信頼性を高めたいから、コーポレートサイトを作ろう!」といった方向性が決まったら、次に何をするべきか。今回はホームページ制作前の"準備"についてお話してみたいと思います。

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1.ターゲットを決める

ホームページは、見る人がいて始めて意味をなします。
しかし、インターネットは老若男女・国籍問わず誰でもが閲覧できます。
そこでまずは、自分のホームページは誰に向けて情報を掲載するのかを決めましょう。

ここで大切なのが、できるだけ細かくターゲットを絞ることです。
たとえば、「28歳・独身男性・インターネットは公私ともによく使う人」などです。

アパレルショップのホームページで、ターゲットが「インターネットをよく使う・20代・男性」であれば、アイコンボタンを使用しても良いでしょう。
しかし、BtoB事業をしている会社のホームページの場合、ホームページを見る人は取引先の「45歳・既婚男性・部長・インターネットは仕事で使う程度」という人かもしれません。この場合、ボタンにはアイコンだけでなく、[●●についてはこちら]というような言葉も一緒に入れたほうが良いでしょう。

ターゲットが男性か女性かでデザインは大きく変わりますし、性別や年代、BtoCかBtoBかといった違いで、好まれる言葉遣いなども異なるはずです。
自分の対象顧客がどのような人か、ホームページ制作前にできるだけ具体的に絞り込みましょう。

2.競合をチェックする

方向性が決まったら次にやるべきことは、競合のホームページをチェックすることです。
エリア・製品・サービス・ターゲット・価格帯など、自分の会社のライバルとなる相手のホームページをくまなく見てみるのです。

●どんな情報を載せているか
●何をウリにしているか
●何色のデザインか
●ページ数はどれくらいあるのか
●どんなページ構成になっているのか

などなど、たくさんのホームページをチェックしてみましょう。

ポイントは、"たくさん"です。1つ2つではだめです。少なすぎます。
「自分のライバルは調べつくすぞ!」という意気込みで調べてみてください。

3.自社の情報を整理する

次に、自分の会社の情報を整理していきます。

まずは創業からの沿革、理念、事業内容、実績、代表挨拶、役員紹介など、基本情報を整理しましょう。
次に、サービスや製品の特徴・ウリを箇条書きで良いので書き出して整理しましょう。もしあなたの会社独自の技術やサービスがある場合は、初めての人に説明するつもりでまとめると、わかりやすくまとめることができると思います。

ここでのポイントは、先に調べた競合の情報に左右されすぎないことです。この段階では、競合のことは考えずに自分の会社の情報を整理することに注力してください。
ただし、たとえば実績や新着情報など、"どのサイトにもこの項目があったなぁ"という項目は、裏を返せば『ユーザーに必要とされる項目だからどのサイトでも載せている』と考えられますので、そういった情報は必ずまとめておきましょう。

4.「見せ方」を考える

情報整理が終わったら、「自分のホームページ > 競合のホームページ」になるように、どの情報をどのようにアピールしていくのか、情報の見せ方を考えます。

たとえば他社が安さをウリにしていて価格競争では勝てない相手だった場合、自分は品質の良さをアピールする方向性にしてみましょう。
たとえば、他社のホームページには実績が箇条書きで掲載されていたとしたら、自社のホームページでは写真付きで掲載するなど、より見やすくする工夫をしましょう。

このように、自分の情報を他社よりもわかりやすく、より魅力的に伝えるために何が必要かを考えていきます。

5.素材をまとめる

ここまでできたら、写真やデータをまとめます。

百聞は一見に如かずというとおり、同じ情報を掲載するとしても文章だけで掲載するよりも写真と一緒に掲載したほうが、ユーザーは内容を理解しやすくなります。

臨床実験などのデータを掲載するのであれば、グラフなどがあったほうがわかりやすいでしょう。

何かしらの数字のデータをまとめる時は、細かく正確な数値をまとめるようにしてください。
たとえば、「お客様満足度 約90%!」と書かれるより、「お客様満足度 89.7%!」と書かれたほうが、人は信用しやすくなります。

ここまでで、ホームページの大まかな準備ができました

6.法律や業界ルールを確認する

法律や業界内のルールは、必ず確認するようにしてください。

たとえばエステサロンのホームページを制作する時は、薬事法をしっかり確認しなければなりません。
よく聞くワードを並べたら、それが薬事法上では違法な表現だったということも考えられます。

たとえば「美白効果」という謳い文句は違法です。「メラニンの生成を抑え、シミを防ぐ」など、承認を受けている表現で効果効能を伝えなくてはいけません。

鍼灸・整体・接骨院なども、柔道整復師法や医師法により表現方法に制限があります。

ホームページ上に違法な表現がある場合、公正取引委員会などから注意・指摘・指導が入ったり、罰則を受けたりする場合があります。自社サービスや広告に関する法律はしっかりと確認しておきましょう。

まとめ

今回ご紹介した流れは、ホームページ制作の最初の最初の最初といえる段階の準備です。
特に、3ステップ目の「見せ方を考える」という部分は、今回はサラッと書いていますがとても大切なステップです。誇大表現は避けつつ、正確に、しかしいかに魅力的に見せていくのかという点は、一筋縄ではいかないかもしれません。

しかし、ホームページはただ作るだけではまったく意味がありません。その会社・お店・製品・サービスの魅力がしっかり伝わらなくては、どんなにすばらしいデザインで作ったとしても宝の持ち腐れです。

一番初めに決めたターゲットは、何をどうアピールされたら魅力を感じるだろうか、という視点から丁寧に制作準備を行っていきましょう。

自分で作るのは大変そうだ。という方は、お気軽にレン太君サポートスタッフまでご相談ください。ホームページの方向決めから情報整理、制作、サポートまで、ホームページをトータルにサポートいたします。

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