GoogleがSERPの仕様を変更しました

同じドメインからのページは、SERP（検索結果ページ）に2ページまでしか表示しないように、Googleが仕様を変更しました。

これは検索結果の多様性を高めることが目的とのこと。
「同じようなサイトばっかり表示されるから、いろいろなサイトを表示して欲しい」というユーザーのニーズに応える仕様変更のようです。

具体的には次のような内容です。

①同じサイトのページはSERPに2ページまでしか表示しない。
②サブドメインも含めて同一サイトとみなす。

Googleはこのアップデートを「site diversity」と呼んでいます。
サイトの多様性を高めるためのアップデートであり、検索順位が大幅に変わるものではない、とのことです。また、特定のジャンルにおけるアップデートではなく、すべての検索が対象になるということも明言されています。

例外もあります

ただし前述の①②のどちらも例外があります。

検索エンジンが検索キーワードと関連性が高いと判断すれば、同一サイトから3ページ以上表示されることもありますし、サブドメインのサイトが別サイトとみなされる場合もあります。

例えば「Twitter　梅雨」で検索した場合、「Twitterで呟かれている梅雨の情報が知りたい」という意図が見えるため、検索結果にはTwitterからたくさん引用されます。
また、例えば「ソフトバンク」と検索した場合、「ソフトバンクのことが知りたい」という検索意図が明確であるため、公式サイトのサイトリンクが表示されます。

同じような仕様変更は過去にも

SEOに長く関わっている方であればご存知かもしれませんが、実は以前もSERPに表示されるのは同一ドメインから2件まで、というルールがありました。途中で3件以上の表示がされるようにルールが変更になり、再度2件までというルールに戻った形です。

いずれの仕様変更も、Googleがインターネットユーザーの動向に合わせておこなっているものです。数年後にはまた同じような記事を書くことになるかもしれませんね。

サイト運営者としての影響

私は今回の仕様変更で、SERPでの競合がほんの少し上がると思っています。
とくに小規模サイトやサイト内ブログからの流入が多いというサイトは、1ページごとの精度を上げていかなくてはいけないと思うのです。

それは、「2／10」だから。
SERP1ページの表示は10記事まで。これまでは、そのうちの4件をあなたのサイトのページが占めていたかもしれません。それが2件までに制限され、空いた2件にはほかのサイトのページが入ってくることになります。

あなたのサイトと同じ意見で、より詳しくわかりやすく書かれているサイトがあったら、ユーザーは詳しく書かれているほうを信用するでしょう。
今回の仕様変更でSERPには最低でも5サイトは表示されることになりますから、まさに意見が多様化し、いかに他のサイトよりも説得力のあるページを作れるかが肝心になるのです。

とくに、整体院や飲食店、美容院、病院など、ブログで信用を得てから来店してもらう形態の場合は、記事のクオリティにより来店率に変化が出ると考えられるのです。

まとめ

AIの発達によって「例外」という判断が機械的にも可能になっているということは、よりユーザーに近い目線で検索順位が決められるようになっているんだなぁと、改めて技術の進化に感嘆にも似た驚きを感じました。

ここまで書いてきましたが、Googleが明言しているように検索順位に大きな変化はないことと思います。
ただ、ユーザーの目線は違います。さまざまなな情報から取捨選択できるようになるわけですから、「いかに選ばれるページを作るか」を考えなければいけませんね。

選ばれるページの作り方は、こちらの記事がお役に立つと思います。
■結果の出るホームページを作りたい企業が考えなくてはいけない3つのこと
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